FXで資産運用するにはどのような手法があるのか

FXで資産運用を行うときの手法の1つに短期取引があり、このときに注目するポイントがスプレッドです。買値と売値の差を表しており、注文が成立した時点ではこの分だけ含み損が発生します。短期取引は決済が多くなるため、スプレッドが小さい方が利益に繋がりやすくなります。短期取引の中でスキャルピングと呼ばれる手法では数秒から数分の間に決済を繰り返して小さな利益を重ねるもので、知識はほとんど必要なく、判断力が重要になります。ただし、モニタに張り付いた状態になるため、肉体的な負担が大きくなります。デイトレードは1日かけるように思えますが、実際には長くても数時間しか取引しません。為替相場には変動が起きやすい時間帯があるため、各種のデータやそのときの変化の方向性からその日の傾向を掴んで取引を行い、ポジションを持ち越さないことが基本になります。スワップがマイナスの状況で持ち越すとマイナスの利息が付いて損失となり、また、24時間取引できるので睡眠中に急激な変動が起きて損する危険性がありますが、決済しておけばこの影響を受けません。

FXでは長期保有で利息を得る資産運用も行えます。この手法では金利を表すスワップが大きい方が良いですが、最大のものを保持し続ければ簡単に利益が出るというものではないことに注意しましょう。長期保有でも為替相場の変動は重要であり、いくら利息が高くなっていても、相場変動による損失が上回ってしまうことがあります。特に高金利の通貨では相場が下落し続ける傾向のものもあり、実際の利益は金利よりも小さくなる、または損失になりやすいです。そのため、スワップの高さだけでなく、これまでの相場変動の状況を見て長期保有が妥当であるか検討が必要です。安易に下げ止まりと判断してポジションを持った結果、そこからさらに暴落したケースもあるので、スワップが少し小さくなっても長期的に見た相場の変動が小さい通貨の方が安全に資産運用できます。