資産運用を考える前に決めた方が良いこと

FX、株式、不動産などを対象とした「投資」は、近年多くの人が資産運用の手段として取り組んでいます。資産運用を行っていく上で重要なことは、投資の対象となるものに関する知識を十分に身に付けることだけではありません。FXならばFXの知識、株式なら株式に関する知識を身に付けることはもちろん必要なことで、言ってしまえばこれなくして運用を成功させられる可能性は低くなってしまいます。

しかし、いくら知識を身に付けることができたとしてもそれだけで利益を生み出せるわけではなく、「知識」を「知恵」に変えることができて初めて意味があります。分かりやすく言えば、「株式投資とはどのようなものか」という知識を身に付けることで大まかな全体像を推測することはできるかもしれませんが、「勝つために購入するべき銘柄」「売買のタイミング」を判断するためには知識を活用する必要があります。

知識とは、いわば「知っている」ということです。「足し算」という算数の計算方法があることを知っているだけでは計算ができませんが、「1+1=2」という計算の仕組みを理解することができていれば、それが算数の計算だと知らなくとも正解を導き出すことができます。これが知識と知恵の差です。

初心者にとっては、「どの銘柄を購入するべきなのか」という判断をすることがまず困難です。多くの状況で「大手」の銘柄を購入すればある程度は良い結果を得られる可能性が高いですが、100%期待している通りの結果を得られると言う保証はありません。また、何よりも大手企業の銘柄に関しては「額面価格が高い」という問題があります。人気があるからこそ高い額面価格が設定されているわけですが、購入時の負担は比例して大きくなります。

ある程度の枚数を保有していないと結果が良くなりづらい以上、まとまった枚数を購入できる銘柄を選択するべきなのか、それともゆっくりでも安定した銘柄を買い進めていくべきなのかをよく考えましょう。