FXの自動売買で資産運用を図る

歴史的な低金利が続く現代の日本では、大金を銀行に預けてもほとんど利息がつかず、貴重な資産を眠らせるだけになります。そこで、近年では、銀行に預けている資産の一部を投資に回して資産運用を図る人が増えつつあります。


ただ、これまでに資産運用などしたことのない場合、金融や経済に関する知識や経験がなく、投資への一歩を踏み出すことを躊躇する人も多いです。もちろん、どのような金融商品でも経験がある方が有利ではありますが、経験のない方でも簡単に取引可能なものもあります。その1つがFXの自動売買です。


FXというと、ハイリスク、ハイリターンの代名詞のような商品で、意外に感じられる方も多いかもしれません。それは必ずしも間違いではなく、FX取引自体は上級者向きで、初心者が安易に手を出すと大損を抱えてしまうこともよくあります。その大きな原因は資金管理の甘さにあります。


FXでは、レバレッジ取引が一般的。このレバレッジ取引によって、差し入れた資金の数倍もの額の通貨を取引可能となります。例えば、差し入れた証拠金が10万円である場合、レバレッジが1倍なら、ドル円をせいぜい1千通貨程度しか取引できませんが、レバレッジ10倍なら、通貨量もその10倍、1万通貨のドル円を取引できるようになります。


取引できる通貨量が増えれば、ちょっとしたレート変動でも大きな利益を出すことが可能になります。しかし、その反面、逆方向にレートが動けば、当然、大きな損失に繋がります。この想定とは逆の動きをしたときに、どれだけ損失を小さく抑えられるかが、FX取引で失敗しない鍵なのですが、ここの判断が初心者には難しいのです。


しかし、自動売買となると話は異なります。自動売買は、取引の大まかな方向性をしめしておけば、その後は、プログラムが相場状況を見て自動的に売買してくれます。特に問題となる資金管理についても、ポジション構築時にはかならず損切り注文を自動的に入れますから、人間が損切りを躊躇して大損失を抱えてしまうことがありません。また、細かい取引をプログラムがこつこつ自動的に行ってくれるため、相場を毎日チェックしなくてもよく、楽に資産運用をすることができます。