FXを利用した資産運用の方法

資産運用の方法としてFXがあります。世間的にはギャンブルという見方も多く、危険であると言われていますが、これは仕組みを良く理解せずに無理な投資を行った結果として大きな損失を被るものです。どのような投資でも共通して言えることなので、FXだけが危険性の高い資産運用と言うことではありません。


FXの仕組みとしては業者に口座開設を依頼して取引に使用する証拠金を入金します。実際の取引では「買い」や「売り」に注文が成立しただけではまだお金は動いておらず、決済したときの差額を受け取る、または支払います。そのため、証拠金よりも高い金額で取引を行うことができ、これをレバレッジと呼びます。最大で20倍にまですることができ、短期間で多くの利益を得られる可能性がありますが、損失に関しても同様になります。これを理解せずに高い倍率で取引をすることで大損する危険性があります。なお、相場の下落によって証拠金を上回る損失が出てしまわないようにロスカットと呼ばれる仕組みがあり、損失が一定の割合を超えると強制的に決済が行われます。原理的には相場変動の激しい通貨で倍率を高くし過ぎると決済が成立せずに、証拠金を超える損失が出てしまうこともありますが、無理のない取引をしていれば失敗した場合でも損失は証拠金の範囲に収まるので、全財産を失ってしまうような危険性はありません。


利益を出す方法としてはデイトレードなどの短期取引があります。これは主に為替相場の変動による差益を得るもので、決済の際に発生する手数料に相当するスプレッドが狭い通貨や業者を利用します。


金利差を利用した長期保有も行うことができ、この場合はスワップの高いものを利用します。長期保有の場合、レバレッジを1倍にすると実質的に外貨預金になりますが、スワップの高い業者であれば金利面で有利になることが多く、手数料も安い、自由に決済できるなど、FXを利用した方が利便性が高くなります。