FXは人気の資産運用手段の一つです

外国為替証拠金取引(FX)は、日本で人気の資産運用手法の一つになっています。その特徴として、高いレバレッジがあります。日本国内でFXで取引を行う場合、最大25倍までレバレッジをかけることが認められており、これが資産運用の幅を大きく広げています。

現在の米ドル・日本円の外国為替相場が1米ドル=110円の場合、証拠金を110万円預けることによって、その25倍の2,750万円まで投資を行うことができます。米ドルを購入した場合、25万円米ドルのポジションを取ることになります。

その後、予想通り米ドル高・円安に動き、1米ドル=115円になった場合、125万円の利益を得ることになります。110万円の証拠金よりも多い125万円の利益を手にすることができ、これがFXの大きな魅力になっています。

一方で、米ドル安・円高に動いてしまうと、大きな損失を受ける可能性があります。1米ドル=105円に鳴った場合、125万円の損失が発生します。この場合、125万円の損失が出る前に、業者の方でロスカットという強制決済システムが作動して、証拠金がゼロになる可能性があります。

ただし、2008年のリーマンショックのような大きな相場変動がある場合、ロスカット・システムが追い付かないケースがあり、そのような場合は、証拠金がなくなることに加えて、追加証拠金を迫られることがあります。

そのため、FXはリスクが高い資産運用であるとも考えられており、海外では投機的な運用手段として考えられています。海外のFX業者の中には、100倍以上のレバレッジをかけられるところもあり、英語の問題がなく、米ドルやユーロの決済が可能な人で日本から取引していることもあります。

銀行や証券会社が提供している資産運用には株式、債券、投資信託など、いろいろな方法がありますが、外国為替証拠金取引は、リスクが高めであり、レバレッジを抑えながら取引を行うことがポイントになります。